インタビュー

現場ではたらく障害者、指導員に、仕事や日々の生活について、インタビューしました。

勤続35年のベテラン社員!
「できないことを何とかするよりも得意分野を伸ばす」

  • 矢萩幸一さん

    クリーニング工 入社35年目
    グループホーム利用
    趣味 ゲーム
    料理が得意で生地から作るピザは絶品

今担当している業務を教えてください。

納品前の品物のチェック作業です。枕カバー、シーツ、包布などによごれ、やぶれがないか確認しています。
以前は、フォルダー作業(仕上がったシーツ等を種類ごとに分け、決められた枚数で結束する作業)が中心でしたが後輩に引き継ぎ中です。
預かった洗濯物の重量をパソコンに入力する作業も最近担当しています。

パソコンは前から使っていたのですか?

パソコンは初めてでしたが、操作はすぐに慣れたと思います。
数字の入力を間違えないように確認しながらやっています。

仕事で特に気を付けていることはなんですか?

間違った品物がお客様に納品されないようにいつも気を付けています。

フォルダーの仕事の引継ぎで、後輩の指導もしているのですね。

指導というほどでもないですが、一緒にやりながら覚えてもらっています。
口だけでいうのではなく、実際に物を見せて教えるようにしています。
そのほうが分かってもらえると思います。

仕事で大変だと思うことはなんですか?

大変なのは、工場が寒い時期は手がかじかんだり、暑い時期は暑かったりかな(笑)
それから、在庫が少なくて、納品の準備が遅れそうなときは大変だと感じます。

仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

自分でも今日は特に頑張ったと思ったときに、全体の仕事も早く終わったりしてその時はやったな、と思います。

仕事の日のスケジュールを教えてください

朝は6時頃起きて、お弁当や朝ごはんの準備をします。
朝ごはんを食べたら身支度をして、少し一息ついてから出社します。
仕事は8時30分〜17時30分。
仕事が終わって帰ってからは、入浴と夕飯の配膳を手伝ったり、当番制で片付けたり。
あとは、録画しておいたアニメを見たりゲームをしてゆっくり過ごします。

休日は何をして過ごしていますか?

土曜日はだいたい街に買い物に出かけて、お昼は外食をしてきます。
午後に帰ってきて、グループホームでテレビを見たりのんびりすることが多いです。
夜はみんなで鍋の準備をして食べたりしています。
日曜日は午前中はグループホームの中の家事を片付けて、午後からバスケットの練習で運動をしています。

運動はほかにも、金曜日の夜に空手クラブに参加しています。
健康にいいと思うので続けようと思っています。

グループホームの行事もいろいろあるようですね。

はい、男性グループホームは芋煮会、女性グループホームはハロウィーンパーティ、宿舎ではクリスマス会など、それぞれに行事があってお互いに参加し合います。
行事の時みんなで集まれるのがいいと思います。料理もたくさん出ます。

35年間と長く仕事ができているのはどうしてだと思いますか?

自分の力ではなく、社長さん(先代社長)や専務さん(現社長)、常務さんが生活と仕事両方の面倒を見てくれ、いろいろ教えてくれたからだと思います。
何もなかったらここまで続かなかったです。

これから働く人たちへメッセージをお願いします

最初は自分も仕事は何もできなかったですが、続けて頑張っていれば何とかなります。
得意分野は人によって違うと思うので、できないことを何とかするということよりも得意分野を伸ばすというのがいいと思います。

子育てとも両立しながらキャリアを継続。
「いい意味で毎日驚きがあります」

  • 指導員 菅原 ひろみ さん

    平成10年入社 
    障害者職業生活相談員
    クリーニング師 病院寝具管理士
    趣味 読書 カラオケ
    3児の母 栗原から毎日1時間30分かけて通勤

菅原さんは新卒で入社しましたが、新陽ランドリーを選んだ理由はなんでしたか?

障害のある人と関わる仕事に興味があったからです。
子供のころから、近所や学校に障害のある人がいて一緒に遊んだり、近所の障害者施設の運動会に参加したり、楽しい思い出がたくさんあります。
学生時代もボランティアに参加するなど障害者と関わる機会が多く、仕事でもそうしていきたと考えていました。

入社してみて感じたことはありましたか?

入社前は、もっとサポートが必要な障害者をイメージしていたのですが、実際入社してみて、障害のある社員と聞いていたのに、コミュニケーションもとれるし仕事もばりばりやっているし、すごいと思いました。
はじめは皆と一緒に作業して見たり教わったりして仕事を覚えていきました。
一通り覚えて全体が見えてきたときに、こういう風にしたらもっとうまくいくのでは?など思うことが出てきて、工場の取り回し方がわかってきたという感じです。
それから新しい社員に仕事を教えたり、全体の指示出しができるようになり、皆からも指導員と認められるようになったと思います。

指導員の仕事を教えてください

実際のクリーニングの作業は、障害のある社員がやっていますので、指導員はその社員たちと関わってフォローをしていくのが大切だと思います。
新しい社員に作業を教えたり、仕事が変わったときなどは作業指導を行いますが、作業を教えて終わりではなく、常に皆が楽しく仕事ができるような声がけや、トラブルがあったときのフォローに気を配っています。

仕事は楽しいですか?

はい!いい意味で毎日驚きがあります(笑い)
障害がある社員と仕事をしていると、時には思いもよらないことも起きて
「ああ、もう!」と思いながらも一緒に仕事をしているのが楽しいです。

会社の行事でも楽しそうにしていますよね。

会社の行事、大好きです!
皆の仕事とは違う顔が見えるのも楽しいですし、皆と過ごすことが好きです。

入社してから20年、菅原さんの生活も変化がありましたよね。

結婚し子供が生まれ、引っ越して家と会社の距離が遠くなり・・・様々変化がありました。
ですが育児休業からの復帰後は短時間勤務にしてもらいましたし、今も自宅が遠いのですが勤務時間を配慮してもらっているので、通勤も苦にならず勤め続けることができています。

菅原さんは指導員というだけではなく様々な仕事を任されていますよね。

クリーニング工場の運営面の仕事もあります。
病院寝具を専門に扱う工場(医療等サービスマーク取得工場)があり、その担当の仕事もしています。
入社してからクリーニング師、病院寝具管理士の資格を取りました。
またお客様からのお問い合わせ対応や納品、品質管理の仕事もあります。
限られた狭い範囲の仕事ではなく、広く何でも携わることができるのも、この会社の特長ですね。

新陽ランドリーの良さって何だと思いますか?

やはり、働きやすさです!
小さな子供がいるとか、さまざまな個人の事情に会社が柔軟に対応してくれます。
育児休業から戻ってきても、何の支障もなく働くことができました。
いい意味で会社が家庭的なのだと思います。
障害のある社員がたくさん働いていて、寮やグループホームが近くにあり生活面のサポートもしているので、生活も仕事も、全員の様子がお互いにわかっている。
自分をさらけ出しちゃっても全然平気です。(笑い)
私にとって会社は居心地がいい場所です。

今後取り組んでいきたいことは何ですか?

工場や社内の仕事をより分かりやすく整備していきたいです。
特に工場は、動線や物の配置、表示などを工夫することで、障害のある社員にとって仕事がしやすくなるだけでなく、できる仕事がもっと増えていくと思います。