働く障害者を支える取り組み

新陽ランドリーには28名の障害を持つ社員がいます。(令和5年6月現在)
可能な限りクリーニング業務の全行程において障害者が働けるよう、設備整備と人的支援の配置、生活面のサポートを行っています。
適切なサポートによって、障害のある社員がしっかりと会社の中で役割を持ち、自信をもって働いています。

障害者雇用を始めたきっかけ

約40年前、知人から知的障害者の受入を頼まれ引き受けたことが障害者雇用のきっかけです。
障害があっても働く力を持っている人はたくさんいます。
障害のある社員が、よりよく、安心して長く働き続けられる職場・生活環境とは何かを考え続けています。
  • 28
  • 47

障害を持つ従業員について

新陽ランドリーでは現在47名の従業員がおり、そのうちの28名が障害を持っています。
28名全員が正社員として働いており、障害者は原則として常用労働者に該当し、終身雇用となっています。
  • 37.9
  • 68
  • 15.5
  • 41

障害者別人数

知的障害者 23
身体障害者 3
精神障害者 2

障害のある従業員の年齢と人数

20歳未満 1
20~29歳 7
30~39歳 6
40~49歳 8
50~59歳 6

障害のある従業員の勤務年数と人数

5年未満 6
5年以上10年未満 3
10年以上15年未満 5
15年以上20年未満 2
20年以上25年未満 4
25年以上30年未満 4
30年以上35年未満 2
35年以上40年未満 1
40年以上 1
※上記は全て令和5年6月時点の情報です

取り組みについて

例えば、数の管理が苦手、洗剤の計量は難しい、作業スピードが保てない、など障害によって難しいことがあっても、
設備整備や人的支援、日々の作業方法を工夫することで活躍の場を増やすことができます。
障害があっても働きやすい職場を目指し、様々な取り組みを行っています。

設備面の取り組み

  • ユニフォームのICチップ管理
     

    病院ユニフォームにICチップを取り付け、預かり時と納品時にコンピューターに読み込ませることで、数量と出入りの管理を行っています。手作業での数量チェックを不要としたことで正確に管理できるようになりました。

  • 洗濯機の自動プログラムと
    洗剤の自動投入

    洗濯機に品物ごとの自動プログラムを組み込み、洗剤の自動投入と連動させました。
    プログラムを1回押すだけですべて洗濯が完了し、洗剤を測って投入するなど煩雑な作業が無くなりました。

  • シーツの自動投入と
    ビデオメジャーによる品質管理

    シーツの両端を挟むだけで自動に仕上げ機械に投入されるため、難しい判断や技術の必要はありません。また、ビデオメジャーによりシミ、やぶれなどの品質管理を行い、人の目によるチェック、判断作業を少なくしています。

指導員の配置

各工場に複数の指導員を配置しています。
障害を持った従業員が力を発揮し、安定して働くためには、
適切な指示を行ったり、障害者にとって難しい作業をサポートする指導員(社内ジョブコーチ)の存在が欠かせません。

作業面の指導だけではなく、声がけや日常会話を通しての
心のサポートにも大きな意味があります。

社内行事

季節ごとの行事で気持ちにメリハリがつき、また仕事とは違う関わりを持つことで社員同士のコミュニケーションが深まります。
社員全員が行事を楽しみにしており、毎年指導員が中心になって企画し、実施しています。
  • 夏の旅行

    1泊2日の旅行です。
    おいしい食事とお土産、体験コーナーが欠かせません。

  • クリスマス会

    保護者、出身学校や養護施設の先生を招いて、食事会を行います。1年の締めくくりとして互いに労をねぎらう会であり、永年勤続表彰、1年を振り返るビデオ上映を行い、新陽ランドリーの様子を発表する会にもなっています。歌の発表、ビンゴ大会は毎年大盛り上がりです。

障害者スポーツの参加

挑戦する、目的をもって取り組む経験ができること、自分に自信が持てる場を作れること、健康で元気な体が作れること、様々な動作を身に着くこと、仕事とは違う体験、コミュニケーションの機会が持てること、その他にもスポーツには様々な効果があると考えています。
仕事だけではなく、障害のある社員が生きがいをもって生き生きと生活していけるよう、積極的にスポーツへの参加をしています。
  • 大会出場歴

    バスケット女子チーム全国大会
    卓球(世界大会出場歴多数(シドニーパラリンピック入賞)
    フライングディスク
    陸上(障害者陸上大会毎年出場)

    クラブ活動

    卓球クラブ
    空手クラブ
    バスケットボール部

障害者の生活支援

  • 障害のある社員の中には児童養護施設出身者が多くいるため、かねてより生活の場も作ってきました。
    保護者が高齢になり新たに生活の場が必要になる社員も増えてきています。
    加藤福祉サービスが運営する社員寮、グループホーム2棟と連携し、生活の場を提供するだけではなく、支援員による様々な生活面のサポートを行い、季節に応じた行事の開催やスポーツ活動など、生活面の充実にも取り組んでいます。

    また、寮、グループホームを利用しての遠方からの職場実習も可能です。